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tabuchi:res-of-feffmanager

feffManager の副産物 : feff で計算した全[原子種]-[原子種]ペアの $\chi(k)$

概要

feffManager では、demter1) に含まれる atoms, feff を連続実行して計算を行うことや、複数の入力ファイルを順次 feff に渡して計算を行うことなどが出来ます。 これを利用した例として、全[原子]-[原子]ペアに関して、feff で $\chi(k)$ の計算を行いました。 様々な原子の後方散乱因子を見比べることや、様々な[原子種]-[原子種]ペアの位相因子をみてみることなどに使えるはずですのでここに公開します。

計算結果

ファイル
K吸収端 00-res-ka.zip 原子間距離 2 Åに固定。$R_{MAX}=5.0$。FEFF8.5L を使用
00-res-k.zip 00-res-ka.zip から chip0001.dat のみを抽出。逆順命名ファイルを含みます。
L3吸収端 00-res-l3a.zip 原子間距離 2 Åに固定。$R_{MAX}=5.0$。FEFF8.5L を使用
00-res-l3.zip 00-res-l3a.zip から chip0001.dat のみを抽出。逆順命名ファイルを含みます。
K端,L3端 anum-anum.zip ファイル名から原子名を配して原子番号だけにした。A, B の意味は他と同じ
  • zip ファイルを展開すると KA-K-[数字1]-[数字2]-[元素名1]-[元素名2] という形のフォルダーが多数出来ます (H〜U の 92の原子種の全ペアを計算対象にしたので $92\times92=8464$ のフォルダがあります)。
  • [数字1]、[元素名1] は吸収を起こす原子(中心原子)です。
  • [数字2]、[元素名2] は散乱原子です。
  • それぞれのフォルダ内には計算結果と feff に入力ファイルとして渡した feff.inp が有ります。
  • 計算結果として出力された様々なファイルが有りますが、ここでの目的(各原子種、原子種ペアの後方散乱因子と位相因子をみたい)に という目的に適しているのは chip0001.dat だと思われます。
  • 展開するとそれぞれおよそ 1.5GB 程度の容量になります。
  • chip0001.dat のみを抽出した 00-res-k.zip, 00-res-l3.zip を解答すると A, B 2つのフォルダが得られます。
    • A には、A-K-[数字1]-[数字2]-[元素名1]-[元素名2].dat というファイル名で該当する chip0001.dat が収められています。
    • B のファイルは A と同様で、B-K-[数字1]-[数字2]-[元素名1]-[元素名2].dat という名前になっていますが、A と違い
      [数字1]、[元素名1] は散乱原子
      [数字2]、[元素名2] は吸収原子(中心原子)です。

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1)
demeter は米シカゴ大学の M. Newville らのグループによって開発されているプログラムで、XAFSスペクトルの解析に関連した様々なツールを含みますが、その中の feff はXAFSスペクトルの理論計算を行う際に広く用いられています。
https://bruceravel.github.io/demeter
B. Ravel and M. Newville, ATHENA, ARTEMIS, HEPHAESTUS: data analysis for X-ray absorption spectroscopy using IFEFFIT, Journal of Synchrotron Radiation 12, 537–541 (2005)
tabuchi/res-of-feffmanager.txt · 最終更新: 2022/01/28 05:55 by mtab