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xafsm2

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XafsM2 : XAFS測定プログラム

あいちSR BL5S1でXAFS測定に使用されているプログラムです。 インターフェイスを見知っておきたい様な場合にご利用下さい。 このプログラムは更新が頻繁なので、ここにあるのは現時点の最新より少し古い version かもしれません。

  • マニュアル (大幅改定版。今後は実行ファイルのパッケージに含めるのをやめます)
  • 実行ファイルのパッケージ (Windows版, 2016.4.14更新)
    1. 2014/12/10 : 測定時にセーブした蛍光X線スペクトルや二次元スキャンの結果のビューアとしても利用できます
    2. 2014/12/31 : 蛍光X線スペクトルのピーク分離の機能が充実しました。
    3. 蛍光X線で二次元マップを測定した結果も再現でき、測定時と同様のデータ操作ができます。
    4. 周辺のプログラムと連携するため、測定開始/終了のシグナルを発生するようになりました。
    5. 測定に使うユニットからの警報を処理できるようになりました。この機能を使って、AIO64でイオンチャンバの出力を監視し、レンジオーバーの警報が出せます。この機能を使うにはXAFSM.defに追加の記入が必要です。
    6. 2015/02/16 : SSDのドライバも他のドライバと同様に後から起動しても正常に接続できるようになりました。
    7. 2015/03/09 : 一時期実験版としていたブランチと合流しました。
    8. 2015/04/09 : Q-XAFS関連でトラブルのもとになる可能性があったコードを修正しました。
    9. 2015/05/19 : カウンターを使用した Q-XAFSに対応。FP23, CC-10 等を使用する際の不具合解消
      外部プログラムと連携するため、測定の開始をブロックする機能を実装。標準のXANESパラメータ生成の際の不具合修正。
      QXAFS測定に4つの検出器使用可能(なはず)
    10. 2015/12/09 : 蛍光X線で二次元マップを測定した際のデータが正常に読み込めなくなっていたのを修正
    11. 2015/12/10 : 読み込んだ二次元マップに対してウインドウの切り直しを行ったデータをセーブ可能に
    12. 2016/01/22 : 二次元マップデータの読み込みの際の不具合を修正
    13. 2016/04/14 : XafsM2 全体の状態保存/復帰が可能。この機能を利用して、XafsM2 が異常停止したときその直前の状態に戻れるようにした。
    14. 2016/04/14 : ユーザーからの要望をいくつか取り込む。
      1. Ordered List Item測定ファイル先頭に書かれるビームライン名を変更可能(これまではBL5S1で固定)
        但し、これを変更するとathenaのプラグインが認識してくれなくなる可能性あり。
      2. XAFS測定結果のグラフ表示画面に、対応するデータファイル名を表示する
      3. Step XAFS の時の最高測定点数を定義ファイルで変更可能にする(デフォルトは 2,000。最大 20,000まで)
      4. XAFS測定のブロック数を最大9にした(従来は8)
  • 実験版の実行ファイルのパッケージ (Windows版, 2016.4.14更新)
    1. 2015/04/09 : 多素子蛍光検出器を複数台使える様にする改造途中のバージョンです。
      測定に関わる機能はほぼ実装済みですが、まだ確認不足なことと、データ読み込み等の一部の機能について未対応/未確認なのでまだ実験版です。
    2. 2016/04/14 : 本流の変化に追随した更新を行った。
      develp 版として、機能改良、安定化、動作チェック等に進捗があったわけではない。

XafsM2 は多くの機能が盛り込まれていますが、実現されている基本的な機能を挙げます。

  1. XAFSスペクトル測定時に利用可能な機能
    • ステップスキャン、Quick スキャンをサポートします。
    • Quick スキャンでは、繰り返し周期を指定した反復測定が可能です。
    • 多軸の試料ステージを併用して、複数の試料を自動で交換しながら測定したり、一つの試料内の異なる点を順次測定することができます。
    • 複数の検出器を同時に使用して測定が行えます。
    • 測定中に、I0, I, log(I0/I) やその微分等を随時選択して表示できます。
  2. 測定準備中に利用可能な機能
    • 幾つかの予め設定されたエネルギーや、指定したエネルギーに分光器を移動できます。
    • 多軸のステージに複数試料を載せている場合、指定した試料に移動できます。
    • 分光器の角度や、スリット、ステージの高さ等様々な可動軸を横軸に、I0, I1 等を縦軸にとったスキャンができます。
    • XafsM2 に繋がれた様々な検出器の値をモニターできます。
  3. 蛍光検出用の19ch SSDで利用可能な機能
    • SSDの各チャンネルを GUI 常で視覚的に On/Off 可能です。
    • 蛍光X線スペクトルの表示は予め校正されていて、数10eV程度以上の精度のエネルギーのグラフとして見ることができます。
    • ほとんどの、K線、L線の蛍光位置が登録されていて、蛍光X線スペクトル上で確認できます。
    • SSDに対するエネルギーウインドウの設定が mouse を使用した GUI で行えます。
    • XAFS測定中に各チャンネルの信号を確認することや、選択したチャンネルだけの合計を見ることが可能です。
    • XAFS測定の各点に対応した、蛍光X線スペクトルを全て保存することができます。これを用いて、測定後にエネルギーウインドウを変更したXAFSスペクトルを生成することができます。
  4. 多軸の試料ステージ等と連動して利用可能な機能
    • XafsM2 から制御可能なたくさんの軸(試料ステージの可動軸やスリット、ビームラインの光学系の各種の可動軸等)から2つの軸を選択し、2次元のマッピング測定を行うことができます。
    • この機能によって、試料位置を透過X線や蛍光X線の強度マップで確認することや、特定のエネルギーにウインドウをかけた蛍光X線でマップを作ることで試料中の元素分布を確認すること、マップ上で確認した特定の位置に1クリックで移動し、その場所でXAFS測定を行うこと、などが簡単にできます。

XafsM2のXAFS測定画面(ステップスキャンモード) XafsM2の測定準備画面 XafsM2のSSD設定画面

履歴

  • 2014.6 : この Wiki ページでの公開を開始しました。

過去のバージョン

xafsm2.1460607271.txt.gz · 最終更新: 2016/04/14 04:14 by mtab