tabuchi:liqtranscell
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透過測定用液体セル
液体試料のXAFS測定において、 溶液の濃度が高く1mm以下の膜厚(液厚)を必要とする場合には 溶液を適切な厚さに準備するのが難しくなります。 それほどではない場合でも、簡易的にポリ袋などを使用して測定を試みると ポリ袋の側面が平らでないことや、振動することなどからXAFSスペクトルの質が落ちることも良くあります。
この様な問題に対応するために、右に示すような液体セルを準備しました。
数センチ程度のアクリル製の筒の片方の端面にカプトン窓を持ったフランジを置き、
逆側から軸に穴が空いたピストン(カプトン窓付き)が入った構造です。
上部の液溜だめに数ccの溶液を入れてピストンを引くと、
2枚の平らなカプトン窓の間に液体が入ります。
窓の距離は1回転1mmのピッチでネジが切られたピストンを回すことで容易に調整できます。
下部のバルブを開くと、測定後に液体をフラッシュすることや、液体を循環させることもできます。
tabuchi/liqtranscell.1582615469.txt.gz · 最終更新: 2020/02/25 07:24 by mtab