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tabuchi:9809format

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tabuchi:9809format [2021/03/01 08:41] – [1. 概要] mtabtabuchi:9809format [2025/06/11 07:43] (現在) mtab
行 5: 行 5:
 XafsM2 が記録するXAFS測定データのフォーマットは、9809フォーマットと呼ばれるフォーマットに準じています。 XafsM2 が記録するXAFS測定データのフォーマットは、9809フォーマットと呼ばれるフォーマットに準じています。
  
-この文章では9809フォーマットを変更、拡張した部分を含めて XafsM2 の XAFS測定データフォマットを説明します。+ この文章では9809フォーマットを変更、拡張した部分を含めて XafsM2 の XAFS測定データフォマットを説明します。
  
  
行 96: 行 96:
   * 測定開始前には分光器の角度は 12.5 度だったこと   * 測定開始前には分光器の角度は 12.5 度だったこと
 がわかります。 がわかります。
 +
 + 測定結果のファイルに記載されている「分光器の角度」をその測定点のエネルギーに直す際にも重要です。どの様に変換するかは注3を読んでみて下さい。
  
  次の行に記録されているのは、「ビームライン名」、「測定モード」、「繰返し数」、「測定点数」です。  次の行に記録されているのは、「ビームライン名」、「測定モード」、「繰返し数」、「測定点数」です。
行 262: 行 264:
     計測値が時間に比例して大きくなります。全部のブロックの計測時間が同じなら問題になりませんが、     計測値が時間に比例して大きくなります。全部のブロックの計測時間が同じなら問題になりませんが、
     例えば、あるブロックは 1秒計測で、次のブロックは 2秒計測だとすると、ブロックをまたいだところで見かけの計測値が2倍変化します。     例えば、あるブロックは 1秒計測で、次のブロックは 2秒計測だとすると、ブロックをまたいだところで見かけの計測値が2倍変化します。
-    従ってデータとして使用するには計測時間で割って「1秒あたり」の値にする必要がります。+    このデータをそのまま表示するような場合には計測時間で割って「1秒あたり」の値にするなどした方が良いかもしれません(( 
 +通常は $I_0$ として記録されている値も計測時間の積分値になっているので、 
 +$\mu t$ に直すために $\log(I_0/I)$ あるいは $I/I_0$ を計算する場合は、分子分母両方に有る時間が消えるので、計測値を予め 
 +「1秒あたり」に直さなくて大丈夫です。逆に、積分型でない計測値と組み合わせるときには $I_0$ を「1秒あたり」に直す必要がります))
   - 4カラム目以降をモード行と見比べると、4カラム目のモードが 1 なので、このカラムの値が $I_0$ だということがわかります。   - 4カラム目以降をモード行と見比べると、4カラム目のモードが 1 なので、このカラムの値が $I_0$ だということがわかります。
   - さらに、5カラム目はモードが 2 なので、その値を$I$だとすると$\log(I_0/I)$ が $\mu t$ 相当の値になる数字だということがわかります。   - さらに、5カラム目はモードが 2 なので、その値を$I$だとすると$\log(I_0/I)$ が $\mu t$ 相当の値になる数字だということがわかります。
tabuchi/9809format.1614588080.txt.gz · 最終更新: by mtab