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tabuchi:qtxtop

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tabuchi:qtxtop [2020/03/19 07:32] mtabtabuchi:qtxtop [2020/08/13 13:09] (現在) mtab
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 ====== QtXTop : FLIライブラリを利用して CCD カメラ等を使用するための Stars ドライバ ====== ====== QtXTop : FLIライブラリを利用して CCD カメラ等を使用するための Stars ドライバ ======
  
 +===== - 概要 =====
 FLIのライブラリを使用し、FLI のライブラリに認識されるCCDカメラに対して FLIのライブラリを使用し、FLI のライブラリに認識されるCCDカメラに対して
 Stars 経由でコマンドを送って制御する為の Strs ドライバです。 Stars 経由でコマンドを送って制御する為の Strs ドライバです。
  
 +===== - ダウンロード =====
   * {{:tabuchi:qtxtop-pack-20200227.zip|実行ファイルのパッケージ}}(Windows版, 64bit, 2020,2,27, 2.26版を少改定)   * {{:tabuchi:qtxtop-pack-20200227.zip|実行ファイルのパッケージ}}(Windows版, 64bit, 2020,2,27, 2.26版を少改定)
   * {{:tabuchi:prog:qtxtoppack-20160223.zip|実行ファイルのパッケージ}}(Windows版, 2016.02.23)   * {{:tabuchi:prog:qtxtoppack-20160223.zip|実行ファイルのパッケージ}}(Windows版, 2016.02.23)
  
-==== 各バージョンへのコメント ==== 
   * 2016.02.18 : 実際にX線を使って正しく撮影されているかどうかは確認していません。\\ 光がない状態で、実装されているコマンドを送って応答が正しいこと、撮影コマンドを送った時内部状態が正しく遷移しデータファイルができること、は確認してあります。   * 2016.02.18 : 実際にX線を使って正しく撮影されているかどうかは確認していません。\\ 光がない状態で、実装されているコマンドを送って応答が正しいこと、撮影コマンドを送った時内部状態が正しく遷移しデータファイルができること、は確認してあります。
   * 2016.02.19 : 幾つかコマンド追加(Set/GetSeqFileNo, Set/GetUseSeqFNo)。実装を忘れてた GetMode を追加。   * 2016.02.19 : 幾つかコマンド追加(Set/GetSeqFileNo, Set/GetUseSeqFNo)。実装を忘れてた GetMode を追加。
   * 2016.02.23 : カメラにシャッターがないので、露光と読み出しを連続で行ってしまうと像が流れる。\\ その対策として、Exposure コマンドの中身を3つのコマンド(StartExposure, RBIFlush, DownLoadImage)に分割。\\ 外部でシャッター制御を行う余地を作った。   * 2016.02.23 : カメラにシャッターがないので、露光と読み出しを連続で行ってしまうと像が流れる。\\ その対策として、Exposure コマンドの中身を3つのコマンド(StartExposure, RBIFlush, DownLoadImage)に分割。\\ 外部でシャッター制御を行う余地を作った。
  
-==== 履歴 ====+===== - 履歴 =====
   * 2016.2.18 : この Wiki ページでの公開を開始しました。   * 2016.2.18 : この Wiki ページでの公開を開始しました。
   * 2016.2.19 : 更新   * 2016.2.19 : 更新
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   * 2020.2.26 : 64bit Windows10 で動作確認したバージョンを upload しました。   * 2020.2.26 : 64bit Windows10 で動作確認したバージョンを upload しました。
  
-==== 簡単な説明 ==== +===== - 簡単な説明 ===== 
  
-=== 設定ファイル ===+==== - 設定ファイル ====
 QtXTop の設定は、同じフォルダに置いた config.cfg に書けます。 QtXTop の設定は、同じフォルダに置いた config.cfg に書けます。
 次にあげるのは設定ファイル(config.cfg)の内容の例です。 次にあげるのは設定ファイル(config.cfg)の内容の例です。
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 </code> </code>
  
-=== Stars経由でのコマンド ===+==== - Stars経由でのコマンド ====
 QtXTop は Stars 経由で送られてくる下記のコマンドを認識します。 QtXTop は Stars 経由で送られてくる下記のコマンドを認識します。
  
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 |SetInterval   | 1つ | 複数枚イメージを取る際、間を開ける時間。\\ デフォルトは 0。現在内部では使われていない(無効)。 | | |SetInterval   | 1つ | 複数枚イメージを取る際、間を開ける時間。\\ デフォルトは 0。現在内部では使われていない(無効)。 | |
 |GetInterval   | 無し | 設定されている Interval を返す。 | | |GetInterval   | 無し | 設定されている Interval を返す。 | |
-|SetFileName   | 1つ | 撮影されたデータを保存するファイル名の設定。\\ 実際の保存の際には、指定された名前にイメージ番号を付けえた名前になります。 | |+|SetFileName   | 1つ | 撮影されたデータを保存するファイル名の設定。\\ 実際の保存の際には、指定された名前にイメージ番号わわります。| |
 |GetFileName   | 無し | 設定されているデータファイル名を返す。 | | |GetFileName   | 無し | 設定されているデータファイル名を返す。 | |
 ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^
 |Exposure     | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。\\ 撮影が終わったかどうかは IsBusy できくか、EvChangedIsBusy 0 を待つかしてください。\\ このコマンドを実行する前に設定した \\ hbin, vbin, rbin, RBIFlushes, RBIExpTime, Images, ExpTime, FileName, TDIRate \\ の数字/値が使われます。 | | |Exposure     | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。\\ 撮影が終わったかどうかは IsBusy できくか、EvChangedIsBusy 0 を待つかしてください。\\ このコマンドを実行する前に設定した \\ hbin, vbin, rbin, RBIFlushes, RBIExpTime, Images, ExpTime, FileName, TDIRate \\ の数字/値が使われます。 | |
-|StartExposure   | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。CCDからのデータ読み出しは行いません。\\ 事前に設定した \\ hbin, vbin, ExpTime, TDIRate \\ の値が使われます。 | |+|StartExposure   | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。CCDからのデータ読み出しは行いません。\\ 事前に設定した hbin, vbin, ExpTime, TDIRate の値が使われます。 | |
 |DownLoadImage     | 無し | 撮影されて CCD 上に残っている像を読みだし、ファイルに書き出します。\\ 事前に設定したFileName が使われます。 | | |DownLoadImage     | 無し | 撮影されて CCD 上に残っている像を読みだし、ファイルに書き出します。\\ 事前に設定したFileName が使われます。 | |
 |RBIFlush      | 無し | 決められた条件で CCD に借りの露光動作とデータの空読みを行います。\\ 撮影前のデバイスクリアの動作? \\ rbin, RBIFlushes, RBIExpTime の値が使われます。| | |RBIFlush      | 無し | 決められた条件で CCD に借りの露光動作とデータの空読みを行います。\\ 撮影前のデバイスクリアの動作? \\ rbin, RBIFlushes, RBIExpTime の値が使われます。| |
 ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^ ^
-|SetUseSeqFNo   | 1つ | ファイル名に通し番号を付けるかどうか。 1 : Yes, 0 : No。 \\ Yes にすると、SetFileName したファイル名に通し番号がついた名前でデータが保存されます。 | |+|SetUseSeqFNo   | 1つ | ファイル名に通し番号を付けるかどうか。 1 : Yes, 0 : No。 \\ Yes にすると、SetFileName したファイル名に通し番号がついた名前で保存されます。 | |
 |GetUseSeqFNo   | 無し | ファイル名に通し番号を付ける設定かどうかを尋ねる。 1 : Yes, 0 : No | | |GetUseSeqFNo   | 無し | ファイル名に通し番号を付ける設定かどうかを尋ねる。 1 : Yes, 0 : No | |
-|SetSeqFileNo   | 1つ | 通し番号の最初の数字を指定。以降データファイルが作られるたびに一つづつ増えます。 | | +|SetSeqFileNo   | 1つ | 通し番号の最初の数字を指定。データファイル保存のたびに一つづつ増えます。 | | 
-|GetSeqFileNo   | 無し | 次に使われる通し番号。セットした数字との差で保存されたデータファイルの数がわかります。 | |+|GetSeqFileNo   | 無し | 次に使われる通し番号。 | |
  
-=== Stars経由で発生するイベント ===+==== - Stars経由で発生するイベント ====
  
 QtXTop は、下記のイベントを Stars 経由で発生します。 QtXTop は、下記のイベントを Stars 経由で発生します。
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-==== その他、チップス等 ====+===== - その他、チップス等 =====
  
-=== 縦横のピクセル数の取得 ===+==== - 縦横のピクセル数の取得 ====
 ファイルから画像を復元するときには、縦横のピクセル数が必要になります。 ファイルから画像を復元するときには、縦横のピクセル数が必要になります。
 それは、Stars 経由で GetVisArea を送った時の回答の 4つの数字を x1 y1 x2 y2 とした時、 それは、Stars 経由で GetVisArea を送った時の回答の 4つの数字を x1 y1 x2 y2 とした時、
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 で求まります。 で求まります。
      
-=== 画像ファイルの ImageJ での読み込み ===+==== - 画像ファイルの ImageJ での読み込み ===
 ImageJで読む場合は、Import/Raw...から、上記縦横のピクセル数の情報を入力し、 ImageJで読む場合は、Import/Raw...から、上記縦横のピクセル数の情報を入力し、
 Image type = 16-bit Unsigned、Offset = 0, Little-endian byte orderにチェックを入れると読み込めます。 Image type = 16-bit Unsigned、Offset = 0, Little-endian byte orderにチェックを入れると読み込めます。
  
-=== ImageJ での画像解析の前に ===+==== - ImageJ での画像解析の前に ====
   - 撮影と同じ露光時間で測定したダークレベルを差し引く   - 撮影と同じ露光時間で測定したダークレベルを差し引く
   - Process/Filters/Median... Radius = 1.0 pixel(2.0などでも可;数字が大きくなるほど分解能は下がる)   - Process/Filters/Median... Radius = 1.0 pixel(2.0などでも可;数字が大きくなるほど分解能は下がる)
 をしておくと、かなり弱い信号まで高いS/N比で見えるようになります。 をしておくと、かなり弱い信号まで高いS/N比で見えるようになります。
  
-=== 画像の回転 ===+==== - 画像の回転 ====
 FLIGrabで見える画像はカメラで見たそのままですが、保存される.rawファイルは、180°回転像になっています。 FLIGrabで見える画像はカメラで見たそのままですが、保存される.rawファイルは、180°回転像になっています。
  
-==== What to Do ====+===== - What to Do =====
   * 連番のナンバリングは修正すべし\\ SetUseSeqFNo 1のとき、連続ファイルの番号は1ずつ増えて、scan_0001-0000.raw, scan_0002-0000.raw, scan_0003-0000.raw ...などとなるが、SetImageで連続撮影の指定をした場合、scan_0001-0000.raw, scan_0002-0001.raw,, scan_0003-0002.raw ...などとなってしまう。   * 連番のナンバリングは修正すべし\\ SetUseSeqFNo 1のとき、連続ファイルの番号は1ずつ増えて、scan_0001-0000.raw, scan_0002-0000.raw, scan_0003-0000.raw ...などとなるが、SetImageで連続撮影の指定をした場合、scan_0001-0000.raw, scan_0002-0001.raw,, scan_0003-0002.raw ...などとなってしまう。
   * FLIGrabと同時に使っていると、FLIGrab終了時にCCDの冷却が止まってしまう。\\ 起動時に "SetTemp -20"を自動的に送る、あるいは GetTempで温度を監視するなどの機能があるといいと思います。>> 温度変化はイベント化すべし ?   * FLIGrabと同時に使っていると、FLIGrab終了時にCCDの冷却が止まってしまう。\\ 起動時に "SetTemp -20"を自動的に送る、あるいは GetTempで温度を監視するなどの機能があるといいと思います。>> 温度変化はイベント化すべし ?
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 +当 web ページとその下のページに関するお問い合わせ等ございましたら、[[連絡先|連絡先]]にご連絡をお願いします。 \\
 +[[start|田渕のページのルート]]
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tabuchi/qtxtop.1584603134.txt.gz · 最終更新: 2020/03/19 07:32 by mtab