tabuchi:qtxtop
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tabuchi:qtxtop [2020/03/19 07:14] – mtab | tabuchi:qtxtop [2020/08/13 13:09] (現在) – mtab | ||
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====== QtXTop : FLIライブラリを利用して CCD カメラ等を使用するための Stars ドライバ ====== | ====== QtXTop : FLIライブラリを利用して CCD カメラ等を使用するための Stars ドライバ ====== | ||
+ | ===== - 概要 ===== | ||
FLIのライブラリを使用し、FLI のライブラリに認識されるCCDカメラに対して | FLIのライブラリを使用し、FLI のライブラリに認識されるCCDカメラに対して | ||
Stars 経由でコマンドを送って制御する為の Strs ドライバです。 | Stars 経由でコマンドを送って制御する為の Strs ドライバです。 | ||
+ | ===== - ダウンロード ===== | ||
* {{: | * {{: | ||
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- | ==== 各バージョンへのコメント ==== | ||
* 2016.02.18 : 実際にX線を使って正しく撮影されているかどうかは確認していません。\\ 光がない状態で、実装されているコマンドを送って応答が正しいこと、撮影コマンドを送った時内部状態が正しく遷移しデータファイルができること、は確認してあります。 | * 2016.02.18 : 実際にX線を使って正しく撮影されているかどうかは確認していません。\\ 光がない状態で、実装されているコマンドを送って応答が正しいこと、撮影コマンドを送った時内部状態が正しく遷移しデータファイルができること、は確認してあります。 | ||
* 2016.02.19 : 幾つかコマンド追加(Set/ | * 2016.02.19 : 幾つかコマンド追加(Set/ | ||
* 2016.02.23 : カメラにシャッターがないので、露光と読み出しを連続で行ってしまうと像が流れる。\\ その対策として、Exposure コマンドの中身を3つのコマンド(StartExposure, | * 2016.02.23 : カメラにシャッターがないので、露光と読み出しを連続で行ってしまうと像が流れる。\\ その対策として、Exposure コマンドの中身を3つのコマンド(StartExposure, | ||
- | ==== 履歴 ==== | + | ===== - 履歴 |
* 2016.2.18 : この Wiki ページでの公開を開始しました。 | * 2016.2.18 : この Wiki ページでの公開を開始しました。 | ||
* 2016.2.19 : 更新 | * 2016.2.19 : 更新 | ||
行 20: | 行 19: | ||
* 2020.2.26 : 64bit Windows10 で動作確認したバージョンを upload しました。 | * 2020.2.26 : 64bit Windows10 で動作確認したバージョンを upload しました。 | ||
- | ==== 簡単な説明 ==== | + | ===== - 簡単な説明 |
- | === 設定ファイル === | + | ==== - 設定ファイル |
QtXTop の設定は、同じフォルダに置いた config.cfg に書けます。 | QtXTop の設定は、同じフォルダに置いた config.cfg に書けます。 | ||
次にあげるのは設定ファイル(config.cfg)の内容の例です。 | 次にあげるのは設定ファイル(config.cfg)の内容の例です。 | ||
行 34: | 行 33: | ||
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- | === Stars経由でのコマンド === | + | ==== - Stars経由でのコマンド |
QtXTop は Stars 経由で送られてくる下記のコマンドを認識します。 | QtXTop は Stars 経由で送られてくる下記のコマンドを認識します。 | ||
行 69: | 行 68: | ||
|SetInterval | 1つ | 複数枚イメージを取る際、間を開ける時間。\\ デフォルトは 0。現在内部では使われていない(無効)。 | | | |SetInterval | 1つ | 複数枚イメージを取る際、間を開ける時間。\\ デフォルトは 0。現在内部では使われていない(無効)。 | | | ||
|GetInterval | 無し | 設定されている Interval を返す。 | | | |GetInterval | 無し | 設定されている Interval を返す。 | | | ||
- | |SetFileName | 1つ | 撮影されたデータを保存するファイル名の設定。\\ 実際の保存の際には、指定された名前にイメージ番号を付け加えた名前になります。 | | | + | |SetFileName | 1つ | 撮影されたデータを保存するファイル名の設定。\\ 実際の保存の際には、指定された名前にイメージ番号が加わわります。| | |
|GetFileName | 無し | 設定されているデータファイル名を返す。 | | | |GetFileName | 無し | 設定されているデータファイル名を返す。 | | | ||
^ ^ ^ ^ ^ | ^ ^ ^ ^ ^ | ||
|Exposure | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。\\ 撮影が終わったかどうかは IsBusy できくか、EvChangedIsBusy 0 を待つかしてください。\\ このコマンドを実行する前に設定した \\ hbin, vbin, rbin, RBIFlushes, RBIExpTime, Images, ExpTime, FileName, TDIRate \\ の数字/ | |Exposure | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。\\ 撮影が終わったかどうかは IsBusy できくか、EvChangedIsBusy 0 を待つかしてください。\\ このコマンドを実行する前に設定した \\ hbin, vbin, rbin, RBIFlushes, RBIExpTime, Images, ExpTime, FileName, TDIRate \\ の数字/ | ||
- | |StartExposure | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。CCDからのデータ読み出しは行いません。\\ 事前に設定した | + | |StartExposure | 無し | 撮影。即 OK が返ってきます。CCDからのデータ読み出しは行いません。\\ 事前に設定した hbin, vbin, ExpTime, TDIRate の値が使われます。 | | |
|DownLoadImage | |DownLoadImage | ||
|RBIFlush | 無し | 決められた条件で CCD に借りの露光動作とデータの空読みを行います。\\ 撮影前のデバイスクリアの動作? \\ rbin, RBIFlushes, RBIExpTime の値が使われます。| | | |RBIFlush | 無し | 決められた条件で CCD に借りの露光動作とデータの空読みを行います。\\ 撮影前のデバイスクリアの動作? \\ rbin, RBIFlushes, RBIExpTime の値が使われます。| | | ||
^ ^ ^ ^ ^ | ^ ^ ^ ^ ^ | ||
- | |SetUseSeqFNo | 1つ | ファイル名に通し番号を付けるかどうか。 1 : Yes, 0 : No。 \\ Yes にすると、SetFileName したファイル名に通し番号がついた名前でデータが保存されます。 | | | + | |SetUseSeqFNo | 1つ | ファイル名に通し番号を付けるかどうか。 1 : Yes, 0 : No。 \\ Yes にすると、SetFileName したファイル名に通し番号がついた名前で保存されます。 | | |
|GetUseSeqFNo | 無し | ファイル名に通し番号を付ける設定かどうかを尋ねる。 1 : Yes, 0 : No | | | |GetUseSeqFNo | 無し | ファイル名に通し番号を付ける設定かどうかを尋ねる。 1 : Yes, 0 : No | | | ||
- | |SetSeqFileNo | 1つ | 通し番号の最初の数字を指定。以降データファイルが作られるたびに一つづつ増えます。 | | | + | |SetSeqFileNo | 1つ | 通し番号の最初の数字を指定。データファイル保存のたびに一つづつ増えます。 | | |
- | |GetSeqFileNo | 無し | 次に使われる通し番号。セットした数字との差で保存されたデータファイルの数がわかります。 | | | + | |GetSeqFileNo | 無し | 次に使われる通し番号。 | | |
- | === Stars経由で発生するイベント === | + | ==== - Stars経由で発生するイベント |
QtXTop は、下記のイベントを Stars 経由で発生します。 | QtXTop は、下記のイベントを Stars 経由で発生します。 | ||
行 89: | 行 88: | ||
|EvChangedIsBusy | QtXTop 側から能動的に発生するイベントメッセージ。\\ 撮影が始まるった時点で 1, 終わった時点で 0 が発生。 | | |EvChangedIsBusy | QtXTop 側から能動的に発生するイベントメッセージ。\\ 撮影が始まるった時点で 1, 終わった時点で 0 が発生。 | | ||
- | ==== その他、チップス等 ==== | ||
- | * 縦横のピクセル数の取得¥ ファイルから画像を復元するときには、縦横のピクセル数が必要になります。 | + | ===== - その他、チップス等 ===== |
- | それは、GetVisAreaの回答:x1 y1 x2 y2 から、Width = x2-x1, | + | |
- | となります。 | + | ==== - 縦横のピクセル数の取得 |
- | 今回利用したカメラでは、x1=43, y1=46, x2=3369, y2=2550でした。 | + | ファイルから画像を復元するときには、縦横のピクセル数が必要になります。 |
- | ImageJで読む場合は、Import/ | + | それは、Stars 経由で |
- | Image type = 16-bit Unsigned、Offset = 0, Little-endian byte | + | 幅 = x2-x1, |
- | orderにチェックを入れてください。 | + | で求まります。 |
- | ImageJで連続データの読み込みとTiffでのファイルセーブのマクロを作っておくと良いです。 | + | |
+ | ==== - 画像ファイルの ImageJ | ||
+ | |||
+ | ImageJで読む場合は、Import/ | ||
+ | Image type = 16-bit Unsigned、Offset = 0, Little-endian byte orderにチェックを入れると読み込めます。 | ||
+ | |||
+ | ==== - ImageJ での画像解析の前に ==== | ||
+ | - 撮影と同じ露光時間で測定したダークレベルを差し引く | ||
+ | - Process/ | ||
+ | をしておくと、かなり弱い信号まで高いS/ | ||
+ | |||
+ | ==== - 画像の回転 ==== | ||
FLIGrabで見える画像はカメラで見たそのままですが、保存される.rawファイルは、180°回転像になっています。 | FLIGrabで見える画像はカメラで見たそのままですが、保存される.rawファイルは、180°回転像になっています。 | ||
+ | |||
+ | ===== - What to Do ===== | ||
+ | * 連番のナンバリングは修正すべし\\ SetUseSeqFNo 1のとき、連続ファイルの番号は1ずつ増えて、scan_0001-0000.raw, | ||
+ | * FLIGrabと同時に使っていると、FLIGrab終了時にCCDの冷却が止まってしまう。\\ 起動時に " | ||
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+ | 当 web ページとその下のページに関するお問い合わせ等ございましたら、[[連絡先|連絡先]]にご連絡をお願いします。 \\ | ||
+ | [[start|田渕のページのルート]] | ||
tabuchi/qtxtop.1584602070.txt.gz · 最終更新: 2020/03/19 07:14 by mtab