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tabuchi:hipic2stars

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tabuchi:hipic2stars [2020/06/24 07:09] – [4. その他] mtabtabuchi:hipic2stars [2020/07/13 08:38] – [5.1 そのままコマンド] mtab
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-====== HiPic2Stars ======+====== HiPic2Stars (編集中)======
  
 ===== - 概要 ===== ===== - 概要 =====
  
 浜松ホトニクスのカメラを Stars から制御できるようにする仕掛けの一部です。 浜松ホトニクスのカメラを Stars から制御できるようにする仕掛けの一部です。
 +
 浜松ホト二クスのカメラは、同じく浜松ホト二クスのプログラム HiPic からコントロールできます。 浜松ホト二クスのカメラは、同じく浜松ホト二クスのプログラム HiPic からコントロールできます。
  
行 10: 行 11:
 </diagram> </diagram>
  
-この時、HiPic と同梱されている RemoteEx (HiRemoteEx) を使うと、HiPic にネットワーク経由でアクセスできるようになります。+この時、HiPic と同梱されている RemoteEx (HiRemoteEx) を使うと、外部のプログラムが HiPic にネットワーク経由でアクセスできるようになります。
  
 <diagram> <diagram>
行 41: 行 42:
 RemoteEx からできることの大半は HiPic2Stars 経由で Stars からアクセスできるようになりますが、 RemoteEx からできることの大半は HiPic2Stars 経由で Stars からアクセスできるようになりますが、
 HiPic2Stars の本来の目的は Starsクライアントの一つである XafsM2 と連携して、浜松ホトニクスのカメラを制御し HiPic2Stars の本来の目的は Starsクライアントの一つである XafsM2 と連携して、浜松ホトニクスのカメラを制御し
-2次元/3次元の XAFS 測定をサポートすることです。 +2次元 / 3次元の XAFS 測定をサポートすることです。 
-そのために、この目的に特化した機能を提供しています。+そのために、この目的に特化した機能を提供することを目指しています。
  
 ===== - ダウンロード ===== ===== - ダウンロード =====
  
-  * {{ :tabuchi:hipic2stars-pack.zip |}}  Qt5.15.0 Windows 64bit+  * {{ :tabuchi:hipic2stars-pack.zip |}}  Qt5.15.0 Windows 64bit (2020.6.24)
  
   * 解凍してできるフォルダの中にあるファイルやホルダは全てそのまま、同じ場所に置いておいて下さい。\\   * 解凍してできるフォルダの中にあるファイルやホルダは全てそのまま、同じ場所に置いておいて下さい。\\
行 54: 行 55:
  
 ===== - 設定 ===== ===== - 設定 =====
 +
 +
  
 ==== - 起動時のオプション ==== ==== - 起動時のオプション ====
行 73: 行 76:
 HiPic2Stars は起動時に、HiPic2Stars.exe と同じ場所に置かれた設定ファイルを読み込みます。 HiPic2Stars は起動時に、HiPic2Stars.exe と同じ場所に置かれた設定ファイルを読み込みます。
 設定ファイルの名前はデフォルトでは config.cfg ですが、-c, -config オプションで指定することもできます。 設定ファイルの名前はデフォルトでは config.cfg ですが、-c, -config オプションで指定することもできます。
-[[hipic2stars-config|設定ファイルの例]]には、現時点でできる全ての設定項目が書かれています。+ダウンロードファイルにも同梱されている[[hipic2stars-config|設定ファイルの例]]には、 
 +現時点でできる全ての設定項目が書かれています。
  
 +「設定ファイルの例」は、簡単な説明がついていていますので
 +何を設定しているのかはわかると思います。
 +ほとんどの設定はデフォルトの設定のままにしておくのが良いと思います。
 +
 +必ず設定、確認するべきなのは RemoteEx と Stars サーバの IP アドレスとポートに関する設定です。
 +
 +<file>
 +RemoteEx_IP                192.168.112.223
 +RemoteEx_CMD_Port          1001
 +RemoteEx_Data_Port         1002
 +
 +Stars_IP                  192.168.112.228
 +Stars_Port                6057
 +</file>
 +
 +ポートについては、ここに書かれている値が RemoteEx や Stars サーバの標準の設定ですので
 +それを変えていなければ変更する必要はありません。
 +<color red> IP アドレスの設定は、それぞれの環境に合わせて、
 +RemoteEx と Stars サーバが動いているマシンの IP アドレスに変更して下さい。</color>
  
 ===== - 使用法 ===== ===== - 使用法 =====
 +
 +HiPic2Stars を起動すると右の図のようなウインドウが現れます。
 +{{ :tabuchi:mainwin.png?direct&400|}}
 +
 +  - 最上部は、には Stars との接続状況が表示され、接続をコントロールできます。\\
 +    「Stars上での名前」「Keyファイル」「アドレス」「ポート」の欄には設定ファイルの
 +    Stars_IP, Stars_Key, Stars_IP, Stars_Port で指定した値が表示されているはずです。
 +    * Stars上での名前 : HiPic2Stars が Stars サーバに接続した時に名乗る名前です。
 +    * Keyファイル : Starsサーバ側で使われるキーファイルは "「Stars上での名前」.key" で変更できませんが、
 +                   その内容と突き合わせるローカル側のフィアルをここで指定します。
 +                   HiPic2Stars.key 以外を使う理由は特に無いはずです。
 +    * アドレス : Starsサーバの IP アドレスです。
 +    * ポート : Starsサーバのポート番号です。変更されていなければ 6057 です。
 +    * 接続 : このボタンでStarsサーバに接続したり切断したりできます。ボタンを押すとボタンに書かれている動作をします
 +             (「接続」と書かれている時に押すと、Stars に接続し、「切断」と書かれている時に押すと接続が切れる。)。
 +    * 状態 : Starsサーバとの接続状況を示します。
 +  - 二段目は RemoteEx との接続状況、HiPic の起動状況が表示され、
 +    RemoteEx との接続や HiPic の起動をコントロールできます。\\
 +    「アドレス」「CMDポート」「Dataポート」の欄には設定ファイルの
 +    RemoteEx_IP, RemoteEx_CMD_Port, RemoteEx_Data_Port  で指定した値が表示されているはずです。
 +    
 +===== - コマンド =====
 +
 +HiPic2Stars の GUI 画面一番下の入力ボックスに入力するか、Stars 経由で HiPic2Stars にメッセージを送ると
 +HiPic2Stars から RemoteEx にコマンドが送られたり、HiPic2Stars が何らかの動作をしたりします。
 +コマンドには 3種類のコマンドが有ります。
 +
 +==== - そのままコマンド ====
 +
 +RemoteEx が受け取るコマンドそのままのコマンドです。
 +ただし、RemoteEx が受け付けるコマンドは、本当は
 +  AppStart()
 +  CamParamGet(Live,Exposure)
 +の様に、
 +  [コマンド名](パラメータ1, パラメータ2,...)
 +という形をしています。
 +この形は Stars のメッセージとすこし作法が違います。
 +HiPic2Stars の画面下のボックスに入力する場合、あるいは Stars からメッセージを送る場合には、
 +「カッコ」と「カンマ」を消して、スペース区切りにして下さい。
 +  AppStart
 +  CamParamGet Live Exposure
 +の様な形になります。
 +
 +この形で使えるコマンドは、
 +
 +  AppStart, AppEnd, AppInfo, CamParamInfoEx
 +  CamParamGet, CamParamSet, LutParamGet, LutParamSet, LutSetAuto
 +  AcqStatus, AcqStart, AcqStop
 +  SeqStatus, SeqParamGet, SeqParamSet, SeqStart, SeqStop
 +  ImgIndexGet, ImgDefaultDirGet, ImgDefaultDirSet, ImgSave, ImgLoad, ImgDelete
 +  CorParamGet, CorParamSet, CorDoCorrection, CamGetLiveBG
 +  AcqLiveMonitor
 +
 +があります。
 +
 +==== - 変形コマンド ====
 +
 +HiPic2Stars が適宜解釈して、別のコマンド(場合によっては複数)を使って RemoteEx と更新し、
 +結果を返すコマンドです。\\
 +RemoteEx が受け付けるコマンドは汎用的な形をしているものが多く、
 +例えば、現在の露光時間の設定値を得るには
 +  CamParamGet(Acquire,Exposuretime)
 +などとしますが、これを専用のコマンドで
 +  GetExposureTime
 +とできると簡単です。
 +この様なコマンドには次のものが有ります。
 +
 +  GetExposureTime
 +  SetExposureTime
 +  SetDefaultCaptureMode
 +  IsBusy
 +  Start
 +  Stop
 +  AcqAndSave
 +  SetSavePath
 +  SetBaseFileName
 +  SetAddFileName
 +  SetEnergy2FileName
 +  SetFileType
 +  SetImgOverWrite
 +  CounterReset
 +  CountStart
 +  GetValue
 +  SetTimerPreset
 +  Raw
 +
 +これらは、それぞれどの様な動作をするか説明が必要なのですが...
 +
 +==== - その他のコマンド ====
 +
 +最後に、RemoteEx にではなく、HiPic2Stars に対するコマンドが有ります。
 +
 +  ExConnect
 +  ExDisconnect
 +  
 +これら2コマンドは、RemoteEx に対する接続/切断 を指示するものです。
 +
  
 ===== - その他 ===== ===== - その他 =====
tabuchi/hipic2stars.txt · 最終更新: 2023/12/04 06:33 by mtab