tabuchi:matsui-xrd
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
| 両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
| tabuchi:matsui-xrd [2024/02/29 15:16] – [1. はじめに] mtab | tabuchi:matsui-xrd [2025/07/29 05:05] (現在) – [2.4 $\rot\rot\PP$ をどうにかする] mtab | ||
|---|---|---|---|
| 行 8: | 行 8: | ||
| 松井先生の表記と違う表記をとると混乱する可能性もあるが、 | 松井先生の表記と違う表記をとると混乱する可能性もあるが、 | ||
| - | できるだけ慣れた表記で式を追わないと間違える可能性が高くなることを避けるためあえて一部表記を変える。 | + | できるだけ慣れた表記で式を追わないと間違える可能性が高くなるので、あえて一部表記を変える。 |
| そのことも含めて、ここでの記述のルールを最初にまとめる。 | そのことも含めて、ここでの記述のルールを最初にまとめる。 | ||
| 行 28: | 行 28: | ||
| 何らかの間違い/ | 何らかの間違い/ | ||
| - | ここで使っている MathJax のマクロ定義は[[: | + | ここで数式を書くのに使っている MathJax のマクロ定義は[[: |
| ===== - 「1-1. 動力学の基本方程式」より ===== | ===== - 「1-1. 動力学の基本方程式」より ===== | ||
| 行 46: | 行 46: | ||
| 裸の電荷無しと仮定して(3)の右辺は 0、ただし分極は存在すると考えるので $\epsilon \neq \epsilon_0$(式(2)を$\nabla \times \HH = \epsilon \lDel{\EE}{t}$とは書かない)。 | 裸の電荷無しと仮定して(3)の右辺は 0、ただし分極は存在すると考えるので $\epsilon \neq \epsilon_0$(式(2)を$\nabla \times \HH = \epsilon \lDel{\EE}{t}$とは書かない)。 | ||
| - | $\DD$や、$\HH$ は時間方向には位相はともかくとして、入射光の$\EE$と同じ振動(角周波数$\omega$)をしていると考える。顕に書くと | + | $\DD$や、$\HH$ は時間方向には(位相はともかくとして)、入射光の$\EE$と同じ振動(角周波数$\omega$)をしていると考える。顕に書くと |
| \[ \DD(t,\rr) = \exp (i\omega t + \phi) \DD(\rr) | \[ \DD(t,\rr) = \exp (i\omega t + \phi) \DD(\rr) | ||
| \[ \HH(t,\rr) = \exp (i\omega t + \phi') \HH(\rr) | \[ \HH(t,\rr) = \exp (i\omega t + \phi') \HH(\rr) | ||
| 従って、時間微分は係数 $i \omega$ をかける操作に置き換えられる。 | 従って、時間微分は係数 $i \omega$ をかける操作に置き換えられる。 | ||
| - | \[ \Del{\DD}{t} = \Del{\DD(t, \rr)}{t} = i\omega | + | \[ \Del{\DD}{t} = \Del{\DD(t, \rr)}{t} = i\omega \exp( i\omega t + \phi ) \DD(\rr) = i\omega \DD(t,\rr) = i\omega \DD \tag{5' |
| - | \[ \Del{\HH}{t} = \Del{\HH(t, \rr)}{t} = i\omega | + | \[ \Del{\HH}{t} = \Del{\HH(t, \rr)}{t} = i\omega \exp( i\omega t + \phi' ) \HH(\rr) = i\omega \HH(t,\rr) = i\omega \HH |
| もちろん、本家の $\EE$ も同じく | もちろん、本家の $\EE$ も同じく | ||
| \[ \Del{\EE}{t} = i\omega \EE | \[ \Del{\EE}{t} = i\omega \EE | ||
| 行 57: | 行 57: | ||
| <color blue> | <color blue> | ||
| 後に進行波を表記する際 $\exp i(\omega t - \kk\cdot\rr)$ と書くことと整合しないのでココでは負号を外した | 後に進行波を表記する際 $\exp i(\omega t - \kk\cdot\rr)$ と書くことと整合しないのでココでは負号を外した | ||
| - | ((進行波を $\exp i(\kk\cdot\rr - \omega t)$ と書く流儀もあり得るので、ここだけ単独で見ると負号があってもおかしくないが、後の記述と統一が取れていないと判断したという意味))。</ | + | ((進行波を $\exp i(\kk\cdot\rr - \omega t)$ と書く流儀もあり得る(というか普通? |
| ==== - 分極・感受率 ==== | ==== - 分極・感受率 ==== | ||
| 行 233: | 行 233: | ||
| $\kg$方向の単位ベクトルを$\ii_{\kg}$とすると、 | $\kg$方向の単位ベクトルを$\ii_{\kg}$とすると、 | ||
| 右辺第一項は | 右辺第一項は | ||
| - | \[ |\kg|^2|\Dgd|\cos\theta \ii_{\kg} \] | + | \[ (|\kg|^2|\Dgd|\cos\theta) \ii_{\kg} \] |
| なので、$\Dgd$の$\kg$方向の成分($|\Dgd|\cos\theta \ii_{\kg}$)を$\kg^2$倍したもの($\theta$は$\kg$と$\Dgd$が成す角)。 | なので、$\Dgd$の$\kg$方向の成分($|\Dgd|\cos\theta \ii_{\kg}$)を$\kg^2$倍したもの($\theta$は$\kg$と$\Dgd$が成す角)。 | ||
| 第二項は | 第二項は | ||
tabuchi/matsui-xrd.1709219768.txt.gz · 最終更新: by mtab
