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tabuchi:xafsm2

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tabuchi:xafsm2 [2024/05/21 07:12] – [3. ダウンロード(主たる変更点)] mtabtabuchi:xafsm2 [2025/03/05 09:49] (現在) – [5. 基本的な機能] mtab
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 もし、一番上のものが「Exeのみ」だった場合、「環境込」の最新版(リストの上にあるもの)をまず入手、展開してその中に最新の「Exeのみ」を入れてください。 もし、一番上のものが「Exeのみ」だった場合、「環境込」の最新版(リストの上にあるもの)をまず入手、展開してその中に最新の「Exeのみ」を入れてください。
  
 +==== Qt6 版について ====
 +
 +XafsM2 の開発に使っているフレームワークである Qt のメジャーバージョン番号が 5 から 6 に上がってかなり時間が立ちました。
 +ですが、Qt6 はほんの少しですが Qt5 と互換性がない部分があり、XafsM2 ではそれが不安だったため Qt6 の使用を控えてきました。
 +はっきり分かっている点として、配列(ベクトル)のサイズ変更に関する規則が違っていて、XafsM2 は互換性がなくなっていました(Qt6版は正常に動かなかった)。
 +この点、洗い出して一旦正常に動いているように見えるところまで来ましたので 2024.08.08版として公開します。
 +
 +Qt5 版の安定度と比べると不安は残るところですが、古い環境はいつかはサポートされなくなリますので
 +できればは早いうちに Qt6 版の評価を進めてもらって、バグ出しにご協力頂けると助かります。
 +(田渕の個人的な用途では Qt6 を日常的に使っていて、田渕が公開しているプログラムも順次 Qt6 に置き換わりつつあります。
 +そうした他のプログラムでは問題が出ていませんので、XafsM2 もそれほど問題なく安定してくれることを期待します。)
 +
 +そうこうしているうちにコンパイラとして GCC ではなく LLVM CLang を使うバージョンに上がってしまいました。
 +こうなると、「〇〇版」で区分けする今の公開/更新形態は分かりにくいので、別環境バージョン別コンパイラ版を日付順に一列に並べるようにしました。
 +
 +==== ダウンロード ====
 +
 +  * <color blue>**Qt6+LLVM**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt6-llvm-20250305-01.zip | 環境込(LLVM版) }}
 +    (Qt6.7.2, Windows 64bit LLVM版、2025.03.05更新) \\
 +    Keithley のピコアンメータを使った測定を行うとき、従来は自動でオートレンジになっていたが、これを抑制できるようにした。
 +  * <color blue>**Qt6+LLVM**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt6-llvm-20241202-01.zip | 環境込(LLVM版) }}
 +    (Qt6.7.2, Windows 64bit LLVM版、2024.12.02更新) \\
 +    ICMonとの連携ができるはず。
 +  * <color blue>**Qt6+LLVM**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt6-llvm-20240924-01.zip | 環境込(LLVM版) }}
 +    (Qt6.7.2, Windows 64bit LLVM版、2024.08.10更新) \\
 +    Qt6版のみ更新しました。環境がLLVM版 に変わったので、従来の Qt6 版のフォルダに exe だけいれるというのは出来ません。
 +    
 +おそらく今後は <color red>**Qt5**</color>版、<color green>**Qt6 mingw**</color>版はなしで、<color blue>**Qt6 LLVM**</color>版のみになる予定です。
 +
 +  * <color green>**Qt6**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt6-20240810.zip | 環境込み}} (Qt6.7.2, Windows 64bit版、2024.08.10更新) \\
 +    同一日付の Qt5.15.2版を Qt6.7.2 でコンパイルしたもの。こちらは不具合報告なかったのでそのままでも良かったはずですが念のため。\\
 +    <color red>**Qt5**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt5-20240810.zip | 環境込み }} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.08.10更新) \\
 +    8/8版が起動しないという連絡があったので急遽環境込みで際公開。2回連続で不具合修正... 
 +  * <color green>**Qt6**</color> : {{ :tabuchi:xafsm2-deploy-qt6-20240808.zip | 環境込み}} (Qt6.7.2, Windows 64bit版、2024.08.08更新) \\
 +    同一日付の Qt5.15.2版を Qt6.7.2 でコンパイルしたものです。\\
 +    <color red>**Qt5**</color> : <del>{{ :tabuchi:xafsm2-20240808-qt5_15_2-win64.exe | Exeのみ}} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.08.08更新)</del> \\
 +    7/19日版にバグが有って、Quick のときモード変更ボタンが無効になっていたのを修正
 +
 + これ以前は <color red>**Qt5**</color> 版のみ
 +
 +  * {{ :tabuchi:xafsm2-pack-20240719.zip | 環境込 }} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.07.19更新) \\
 +    「測定モード」変更時に確認のダイアログを出せるようにした。\\
 +    定義ファイルに "CHECK_BEFORE_CHANGE_MEAS_MODE 1" と書いてください(同梱の NewXAFSM.def 参照)。
 +  * {{ :tabuchi:xafsm2-20240702-qt5_15_2-win64.exe | Exeのみ }} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.07.02更新) \\
 +    デバッグ出力( XafsM2Dbg.dat )を行うかどうかの制御を起動時に決められるようにした。(従来はコンパイル時のみだった)\\
 +    設定ファイル( XAFSM.def, NewXAFSM.def 等 )に "DBG_OUT 1" と書いた行を追加するか、
 +    起動時のコマンドラインオプションとして -dbg を入れる(フォントサイズ等を選んでいるのと同様に)。
 +  * {{ :tabuchi:xafsm2-develop-20240523-qt5_15_2-64bit.exe | Exeのみ}}  (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.05.23更新) \\
 +    タイムアウトの設定がないとき(デフォルト)ではタイムアウト無限大になってしまってたのを修正。1秒にした。
   * {{ :tabuchi:xafsm2-pack-20240521.zip | 環境込 }} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.05.21更新) \\   * {{ :tabuchi:xafsm2-pack-20240521.zip | 環境込 }} (Qt5.15.2, Windows 64bit版、2024.05.21更新) \\
     Info ファイルに記録を残す追加の情報を指定したとき、情報を提供するはずのデバイスから返答がない場合のタイムアウト時間を指定可能にした。\\     Info ファイルに記録を残す追加の情報を指定したとき、情報を提供するはずのデバイスから返答がない場合のタイムアウト時間を指定可能にした。\\
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 {{:tabuchi:prog:outlook3.png?direct&300|XafsM2のSSD設定画面}} {{:tabuchi:prog:outlook3.png?direct&300|XafsM2のSSD設定画面}}
  
 +===== - 関連ファイル =====
 +
 +XafsM2 の動作に関わるファイルです。新しいバージョンの XafsM2 を導入した場合など、
 +実行ファイルがある場所にこれらのファイルも一緒に持っていく必要があるかもしれません。
 +
 +  - 大事なファイル : 絶対持っていっておかないとまずいファイルです
 +    * XAFSM.def : XafsM2 の動作を決めるほぼ全ての設定が書かれたファイルです。それぞれのビームライン毎に準備されているはずで必ず必要です。
 +    * NewXAFSM.def : (普通の設定のままなら) XAFSM.def から include 機能で読み込まれます。新しく追加された機能に関わる設定などが書かれています。\\
 +      無くても多くの場合基本的な動作には影響しませんが、新しく追加された便利な機能が使えなくなる可能性が有ります。
 +    * XafsM2.key : XafsM2 が Stars と接続する際に必要になるファイルです。\\
 +      XAFSM.def の中で名前を指定しているので実際には "XafsM2.key" 以外の名前の可能性も有ります。
 +  - かなり大事なファイル : 無くても動作しますがあまりよろしくない状態になります。
 +    * KeV2MCApix.txt : もしくはこれに類似した名前のファイル。XAFSM.def の SSD/SDD の設定でファイル名が指定されています。\\
 +      蛍光検出器の MCA のチャンネルと実エネルギーの対応関係が書かれているファイルです。
 +      適宜較正が必要なので日付等が入ったファイル名になっていてそれを XAFSM.def で指定して読んでいることが多いです。
 +    * 171012_BL11S2_7chSDD.conf : もしくはこれに類似した名前のファイル。XAFSM.def の SSD/SDD の設定でファイル名が指定されています。\\
 +      蛍光検出器の数え落とし補正のためのパラメータが書かれているファイルです。
 +      これも適宜較正が必要なので日付やビームライン名が先頭にに入ったファイル名になっていてそれを XAFSM.def で指定して読んでいることが多いです。
 +  - 割と大事なファイル : 無くても動作します。不便になりますがまずいことにはなりません。
 +    * mtc.cfg : もしくはこれに類似した名前のファイル。XAFSM.def もしくは NewXAFSM.def の 'MEAS_TIME_CORRECT' 行で名前が指定されています。\\
 +      XAFS 測定にかかる時間を予測するためのパラメータが書かれています。これがないと、実際に測定にかかる時間は予測時間よりだいぶ長くなります。
 +    * roiSetup1.cfg : もしくはこれに類似した名前のファイル。XAFSM.def もしくは NewXAFSM.def の 'ROI_SET_UP' 行で名前が指定されています。\\
 +      SSD/SDD を使った測定を行う時、元素を指定した時点で自動的に ROI を設定してくれる機能の設定ファイルです。
 +      無くても ROI の範囲が多少変わるぐらいで特に問題にはなりません。
 +
 +      
 +      
 ===== - 等波数測定の実装 (Imlrementation of "Equal Step in k" mode) ===== ===== - 等波数測定の実装 (Imlrementation of "Equal Step in k" mode) =====
  
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   * 2014.6 : この Wiki ページでの公開を開始しました。   * 2014.6 : この Wiki ページでの公開を開始しました。
  
-過去のバージョン+過去のバージョン(全て <color red>**Qt5**</color> 版です)
   * {{ :tabuchi:xafsm2-develop-20231019-qt5_15_2-64bit-01.exe |実行ファイル}}  (Windows版、2023.08.25更新。Qt5.15.2 64bit版)\\   * {{ :tabuchi:xafsm2-develop-20231019-qt5_15_2-64bit-01.exe |実行ファイル}}  (Windows版、2023.08.25更新。Qt5.15.2 64bit版)\\
     SDD のドライバとの連携見直し。     SDD のドライバとの連携見直し。
tabuchi/xafsm2.1716275542.txt.gz · 最終更新: 2024/05/21 07:12 by mtab