目次

tidyUpCTXafs : CT XAFS の測定データを整理する

1. 概要

現在あいちSRの XAFS 測定ビームラインで、CT XAFS 計測を従来の XAFS 計測の延長線上にある シームレスな操作で実行できるよう整備を進めている。

現在準備中の計測システムでは、 XafsM2 と HiPic2Stars の連携で 3D XAFS (CT XAFS) を実行するが、 その際に CT 画像を構成するイメージファイルは一つのフォルダーにまとめて生成される。 XafsM2 で指定した XAFS測定データファイルの名前を

    [XAFS-DATA].dat

とすると、生成される CT 画像ファイル名は

    [XAFS-DATA]-[測定点エネルギー]eV-[CT軸スキャンに応じた通し番号].img

となる。具体的な例をあげると、XAFS測定データのファイル名が

 Cu-Foil-test1.dat 

だった場合 CT画像ファイルは

    Cu-Foil-test1-8900.00eV-0001.img
    ...
    Cu-Foil-test1-8900.00eV-1200.img
    Cu-Foil-test1-8901.00eV-0001.img
    ...
    Cu-Foil-test1-8901.00eV-1200.img
    ...
    ...
    Cu-Foil-test1-9100.00eV-0001.img
    Cu-Foil-test1-9100.00eV-1200.img

の様になる。
この例では、エネルギーは 1eV 刻みで 8900eV から 9100eV まで 201 点変化させて測定していて、 各エネルギーで CT 軸を 0〜180度まで回転させる間に 1200枚の画像を測定している。 従って合計 $201 \times 1200 = 241,200$ 本もの IMG データファイルが一つのフォルダに納められる。
このままでは余りに扱い辛いため、ファイルを整理したフォルダーに納直すのが本プログラムの役割である。

2. ダウンロード

  1. 最新の zip ファイルをダウンロードして解凍して下さい。
  2. zip ファイルを解凍してできるファイルやフォルダーは全てそのまま一つのフォルダの中に置いて置いて下さい。
  3. 実行ファイルは tidyUpCTXafs.exe です。
  4. 必要に応じて config.cfg の内容を書き換えて下さい。
  5. zip ファイルよりも新しい exe ファイルがある場合には、zip ファイルの中の exe ファイルを新しいもので置き換えて下さい。

3. 使用方法

現行版は取り急ぎ公開したもので、機能はしますがまだかなり荒削りなプログラムで UI はここに示すように非常にシンプルです。

  1. UI の 1行名で「Select」ボタンを押し、CT XAFS データファイル(画像ファイル)が納められているフォルダを指定して下さい。
    一例として、ある一日に測定した画像データが全て 2020の測定データが

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