目次

feffManager の副産物 : feff で計算した全[原子種]-[原子種]ペアの $\chi(k)$

概要

feffManager では、demter1) に含まれる atoms, feff を連続実行して計算を行うことや、複数の入力ファイルを順次 feff に渡して計算を行うことなどが出来ます。 これを利用した例として、全[原子]-[原子]ペアに関して、feff で $\chi(k)$ の計算を行いました。 様々な原子の後方散乱因子を見比べることや、様々な[原子種]-[原子種]ペアの位相因子をみてみることなどに使えるはずですのでここに公開します。

計算結果

ファイル
K吸収端 00-res-ka.zip 原子間距離 2 Åに固定。$R_{MAX}=5.0$。FEFF8.5L を使用
00-res-k.zip 00-res-ka.zip から chip0001.dat のみを抽出。逆順命名ファイルを含みます。
L3吸収端 00-res-l3a.zip 原子間距離 2 Åに固定。$R_{MAX}=5.0$。FEFF8.5L を使用
00-res-l3.zip 00-res-l3a.zip から chip0001.dat のみを抽出。逆順命名ファイルを含みます。
K端,L3端 anum-anum.zip ファイル名から原子名を配して原子番号だけにした。A, B の意味は他と同じ

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1)
demeter は米シカゴ大学の M. Newville らのグループによって開発されているプログラムで、XAFSスペクトルの解析に関連した様々なツールを含みますが、その中の feff はXAFSスペクトルの理論計算を行う際に広く用いられています。
https://bruceravel.github.io/demeter
B. Ravel and M. Newville, ATHENA, ARTEMIS, HEPHAESTUS: data analysis for X-ray absorption spectroscopy using IFEFFIT, Journal of Synchrotron Radiation 12, 537–541 (2005)