ユーザ用ツール

サイト用ツール


mlcf法の紹介

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
mlcf法の紹介 [2018/12/27 08:06] mtabmlcf法の紹介 [不明な日付] (現在) – 削除 - 外部編集 (不明な日付) 127.0.0.1
行 1: 行 1:
-====== MLCF(modified linear combination fitting)法の紹介 ====== 
- 
-資料1 : {{:mlcf-xafs2018-poster.pdf|国際会議 XAFS2018 でMLCF法の開発を報告した発表のポスター}} 
- 
- XANES領域のXAFSスペクトルを解析する際、よく使われる方法の一つに 
-LCF(linear combination fitting)法がある。 
-LCF法では、試料中の対象元素の状態は複数の化学状態の混合であると仮定する。 
-LCF法での解析においては、想定される化学状態にある標準試料のスペクトル(標準スペクトル)を準備し、 
-対象試料のスペクトルを最も良く再現する標準スペクトルの混合比を求め、 
-これが対象試料中の各化学状態の混合比であると考える。\\  
- 一方で、XAFS測定の発展的な利用法として、試料表面や断面内の2次元の状態分析を 
-行いたいという要望は常にある。この時、2次元の各点で通常のXAFSスペクトル測定を行うと 
-測定全体にかかる時間は非常に長くなり、現実的でなくなることが往々にしてある。 
-例えば、100 x 100のグリッド上の各点で 測定時間 1分の Quick XAFS 測定を行うと 
-少なくとも 10,000分(160時間以上)の時間がかかる。\\ 
- MLCF(modified linear combination fitting)法は、高々数点のエネルギーでだけ測定された 
-X線吸光度(非常に疎なXAFSスペクトル)を解析してLCF法と同様に化学状態の混合比を与える方法である。\\ 
- MLCF法ではエネルギー方向には高々数点の測定を行えば良いので、2次元の測定を劇的に短縮できる可能性がある。 
-先の例の測定を行う時、ある一つのエネルギーに固定して 
-面内の吸光度分布を測定し、次のエネルギー点に移るということを繰り返すなら、10秒/ライン x 100ライン x 5エネルギー点 = 5,000秒(1時間半程度)の測定になり得る。 
- 
- 
- 資料 1. は、MLCFの基礎となる理論と実施例を2018年にポーランドで開催された XAFS国際会議(XAFS2018)にて報告した際のポスターである。理論に関しては、上記のポスターでも不足なく述べられているが、それほど詳細な記述にはなっていないため、近々この場所でも少し丁寧な紹介を試みる予定である。 
- 
- 
- 
- 
- 
- 
- 
- 
  
mlcf法の紹介.1545898019.txt.gz · 最終更新: 2018/12/27 08:06 by mtab