====== クロノスに接続する方法 ======
田渕研でサーバに使っているクロノスに接続する方法をまとめておきます。
セキュリティに関わることを書いてる可能性があるので、内容をコピーしたり、
外からアクセスできるようにするのはやめといて下さい。
===== クロノスとは =====
田渕研でサーバに使っている PC です。
IP アドレスは 133.6.107.213 です。
===== クロノスにアクセスする方法 =====
- ssh でアクセスする\\
ssh のポートは開いてるので、学外からでも ssh でアクセスできます。\\
Windows からなら、gitbash ( https://gitforwindows.org/ ) を入れるのがオススメ。
昨今だと powershell で良いのかもしれませんが、そちらは知りません。
- GUI も使える状態でアクセスする
ssh を起動する際 -Y オプションをつければ X のプロトコルが通るので、
適切に設定されていれば、クロノス上で開いた GUI Window を手元の PC 上に表示できる状態になります。
- ファイル転送する
ssh/sftp をサポートしているプログラムならアクセスできます。\\
windows からアクセするなら filezilla がおすすめです。
===== もっと具体的には ? =====
上のようなことを書かれてもピンとこない人のために、具体的な操作方法を書いておきます。
Windows での作業を想定しています。
* **(一回だけ)** 手元の PC に Xサーバ(X11サーバ) をインストールしておきましょう \\
[[https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/|vcxsrv(Xサーバ)入手先]]\\
こんなロゴです。{{:vcxsrv.png?direct&50|}}\\
これはクロノスの GUI を Windows 側に表示するための準備です。
* **(一回だけ)** 手元の PC に gitbash をインストールしましょう \\
[[https://gitforwindows.org/|git for Windows(gitbash)入手先]]\\
こんなロゴです。{{::git_logo.png?direct&50|}}\\
これはクロノスに公開鍵認証でログインするための準備です。
* **(一回だけ)** 後々のために ssh の公開鍵を作っておきまます\\
上記 bash のロゴのアイコンをダブルクリックして bash を起動します。\\
起動した CUI(文字入力ベースのユーザーインターフェイス) 上で、ssh-keygen を起動します。\\
ssh-keygen [Enter]
幾つか入力を促する質問が表示されますが、全部何も入力せず[Enter]を押して飛ばして下さい。
すると、自分のユーザーフォルダの直下に .ssh という名前のフォルダができてその中に id_rsa というファイルと
id_rsa.pub という2つのファイルができます。\\
この2つのファイル(id_rsa と id_rsa.pub)はペアになっています。
片方のファイル、id_rsa は秘密鍵です。
絶対に!!! コピーしたり、メールで送ったり、他の人に渡したりしないで下さい !!!
* **(一回だけ)** クロノスに自分の公開鍵を登録しましょう。\\
引き続き bash の CUI の中で次の作業を行います。
- 作業フォルダを .ssh に移します\\
cd .ssh [Enter]
- 今作った id_rsa.pub を持っていった先で紛らわしくないように別の名前のコピーを作っておきます。
cp id_rsa.pub id_rsa.pub.any-uniq-name
- 今作ったコピーをクロノスに転送します。
sftp tablab@133.6.107.213 [Enter]
-- パスワードの問い合わせに対して tablab のパスワードを返答 --
put id_rsa.pub.any-uniq-name [Enter]
quit [Enter]
- ssh でクロノスに login し設定を行います。
ssh tablab@133.6.107.213 [Enter]
-- パスワードの問い合わせに対して tablab のパスワードを返答 --
cd .ssh [Enter]
cat ../id_rsa.pub.any-uniq-name >> Authorizedkeys [Enter]
これで自分の PC からクロノスに公開鍵認証でログインできるようになりました
(パスワードを尋ねられることなくログインできるようになりました)。
* **(一回だけ)** クロノスに IP アドレスでなく名前でアクセスできるようにしましょう \\
- c:\Windows\System32\Drivers\etc にある hosts をどこかにコピーする(例えば Documents)。
- コピーしてきた hosts を編集する。ただのテキストファイルなのでノートパッドとかで編集できます。\\
ファイルの末尾に\\
133.6.107.213 khronos tablab
の様な行を追加します。最初の数字がクロノスの IP アドレスで、後ろに書いた単語(複数可)が、
自分がクロノスにアクセスする時に使う名前です。好きに決めて下さい。\\
ここに書いた例だと、khronos という名前でも tablab という名前でもアクセスできるようになります。
- 編集したファイルを元の場所に上書きで戻します。
* **(PC起動ごとに一回だけ)** Xサーバを起動しましょう。\\
上に書いた Xサーバのロゴのアイコンをダブルクリックすると、3枚ぐらい各種確認の window が出てきます。
最初の2つは何もせず OK して構いませんが、
3枚目にある「Disable Access Control (接続時に認証を行わない)」という項目にはチェックを入れて下さい(起動時にはチェックされていない)。
* **(実際にクロノスに接続する bash を起動する際毎回)** クロノスからの GUI 表示先を指定する環境変数を設定しましょう。\\
bash の CUI の中で、
export DISPLAY=localhost:0 [Enter]
と入力して下さい。これでクロノスで起動したプログラムの GUI ウインドウが自分の PC の画面に表示されるようになります。\\
これができるのは、先に起動したXサーバの助けがあるからです。
* ここまでで、準備は終わりです。bash でクロノスにログインしましょう。その際 -Y オプションを指定する必要が有ります。
ssh -Y tablab@tablab [Enter]
として、クロノスに接続します。tablab@tablab と書きましたが、@ の前の tablab はクロノスに登録されているユーザー名(id)です。
研究室で共通で使う id として tablab が設定されています。\\
@ の後ろの tablab は自分がクロノスにつけた名前(host に設定した名前)です。 別の名前をつけていたらその名前にして下さい。
あるいはこれまでもそうしていたように IP アドレス(133.6.107.213) でも構いません。
* 後は好きなように、クロノス上で GUI があるプログラムを動かして下さい。
例えば bash の CUI の中で、
2dXafsView [Enter]
とすると、あいちSRのBL11S2でX線カメラを使って撮影した画像を解析するプログラム(2dXafsView)が動いて、その GUI が自分の PC 上に表示されるはずです。